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凄いお方
『丸裸になって生きろ!! 真剣勝負で戦うことだ』 と大きな字で書かれた見出しに心を惹かれ
読み始めたインタビュー記事。
平田牧場グループ 会長「新田 嘉一」さん
1933年、山形県・平田町(現・酒田市)生まれ。県内庄内農業高校卒。19歳で養豚業を始め、
67年2月、(株)平田牧場を設立。99年会長に。酒田市美術館の名誉理事長、東北公益文科大学の理事長など
多数の要職を歴任。多大な功績が讃えられ、酒田市名誉市民、紺綬褒章、中国黒龍江省長功勲賞など多数、受賞。81歳。
■日本一、美味しい豚肉を作りたい!! 自ら掲げた夢に向かって、ひたむきに走り続けた男がいる。
平田牧場グループ会長の新田嘉一(にった かいち)、その人である。
度重なる苦闘の末、「平牧三元豚」(ひらぼくさんげんとん)が完成。発売と同時に、世の食通をうならせ、”日本の食を変えた男”と称されるまでになった。
わずか2頭から始まった養豚業も現在、年間20万頭、年商200億円を誇るまでに。
事業に手腕を発揮するのみならず、文化、経済、教育と幅広く活躍する要人・新田 嘉一さん。
新田嘉一さん、ほんとに凄い。『養豚場』を始め、「自立して生きる人間をつくる」という目標の為、『東北公益文科大学』を設立。
酒田市の活性化のために会社の資金5200万円を拠出し空港まで開港。さらに、豚の資糧となるトウモロコシを中国から酒田市に運ぶ、
『東方水上シルクロード』という航路を開かれる。 この際、彼は行政や政治の力を借りたのではなく、新田嘉一さん一人、中国と粘り強く交渉し、実現。
さらにさらに、江戸時代から続いていた「相馬樓」(そうまろう)という料亭、歴史的にも大変に由緒ある建造物で登録有形文化財に指定されているが経営難
に陥り、競売にかけられ新田嘉一さんが買取る。今では、竹久夢二のコレクションや、酒田舞娘が話題となり、年間5万人の観光客が訪れるまでに。
さらにさらにさらに、明治期に造られた、鳥海山を望む見事な庭園のある「寄暢亭」(きちょうてい)という歴史的遺産も、競売にかけられ、購入。
新田嘉一さんの唯一の趣味は絵画や陶器、時間があれば日本や海外の美術館に足を運び、実際に購入もしてこられた。
そんなこともあり、『酒田市に美術館を創設』という構想をずっと抱き、平成9年に完成。
数々の偉業を成し遂げた新田嘉一さんが、次代を担う青年にエール。
『人間、生まれてきた時は、みんな裸です。死ぬ時も、裸だ。大切なのは、一人の人間として、どう生きるかです。だからこそ、青年には、「丸裸になって生きろ」と訴えたい。きれいに自分を着飾ったって、ダメだ。一人の人間として、丸裸になって勝負することです。それでどん底に落ちてもいい。どん底を経験することだ。そこから這い上がった人だけが、本物になる。本当に丸裸になって、真剣に戦っていれば、助けてくれる人が必ず現れる。』
新田嘉一さんのインタビュー記事を読み終えて、私は久しぶり心が熱くなったのを感じた。
自分の人生を本気で生きなければ!! と思い直した。
それではこの辺で。
今日も一日お疲れさまでした。